他にはない味わいや、世界に一つだけという希少価値も加わり、作家ものの陶器が人気です。
作家ものの陶器というと、以前はなかなか手が出せない印象がありましたが、今はネットでも比較的手頃な値段で気軽に買うことができます。
しかし、日常生活の中で使うには取り扱いに注意が必要なことも!
そこで作家さんの陶器を使い始める前に注意しなければならないことや、洗い方のコツなどをまとめてみました。
陶器を使い始める前の注意点とは?
焼き物には、石を原料とした粒子の細かい粘土を焼いた「磁器」と、土を原料とした粒子の粗い粘土を焼いた「陶器」の2種類があり、一般的に磁器より陶器の方が強度は低くなります。
土の密度が粗い陶器は、ザラザラとした手触りで様々な表情を出すことができますが、そのぶん水や匂いを吸いやすく、カビやひび割れを起こしやすいという欠点もあり★
そんな陶器は使い始めに次のような処理をすることで長持ちさせることができるんですよ。
・目止め
匂いや汚れの付着を防ぎ、水漏れを防ぐために行います。
⑴ 器かつかるくらいの鍋に水とお米を一つかみ入れて沸騰させる。
⑵ 沸騰したら火を弱めそのまま20分程度煮沸。
⑶ 火を詰めて自然に冷ます。
⑷ 冷めたら水洗いしてぬめりを洗い流して乾燥
こうすることでお米のデンプンが土の目の間に入りこみ、陶器の強度が高まります。
・糸底チェック
糸底とは陶器の底についている丸い台のような部分で高台という言い方をすることもあります。
手作りの器はこの部分がザラザラしていて、そのまま使うとテーブルを傷つける恐れがあるので、使う前にこの部分を紙やすりなどでこすって滑らかにしておきましょう。
ヤスリがない場合には他の陶器の糸底とこすりあわせるとざらつきがなくなりますよ♪
陶器を洗う時のコツは?
使い始めの処理が済んだら、あとは他の食器と同じように使って構いませんが、大切な器を長く使うためには洗う時にちょっとしたコツがあります。
まず、食洗機の使用はひび割れや欠けの原因となりやすいので、洗剤をつけたスポンジで手洗いが基本になります。
スポンジは柔らかめのものを使い、陶器を傷つけないようにしましょう!
そして、長時間食品の食べ残しやソースなどが器に残ったままになっていると、臭い移りの原因となります。
洗剤水につけっぱなしにしておくのもシミやカビの原因となるので、使用後は早めに洗うようにしましょう!
陶器は吸水性が高い分乾きにくく、釉薬のかかっていない底のザラザラした部分はカビがはえやすいため、洗った後はしっかり乾かしてしまうことが大切です。
粗い土を使った土鍋などの場合は、土が洗剤の成分を吸ってしまう可能性があるので、塩や重曹など体に安全なものを使って洗うことをおすすめします。
重曹は茶渋などの汚れが付いてしまった時にも使えますよ^^
まとめ
作家さんの陶器を使う始める時の注意点や洗い方のコツをご紹介しました。
毎日の食卓にお気に入りの器があるとテンションも上がりますよね(≧▽≦)
せっかく手に入れた一点ものの器を長く楽しむために参考にしてくださいね。
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