酒粕は日本酒を作る時にできる残存物で、古くから漬物や汁物などの料理に使われてきました。
最近酒粕の持つ多くの健康効果が取り上げられるようになり、再び注目を浴びています。
そんな酒粕ですが、保存する時にはどんなことに注意すれば良いのでしょうか。
保存方法や冷凍するときのコツなどをまとめてみました。
酒粕の保存方法は?
酒粕はアルコール成分が含まれるため、保存性の高い食材であり、暑い時期や直射日光が当たるところでなければ常温でも保存可能です。
ただし、空気に触れるとそこからアルコールが蒸発して傷んでしまう可能性があるので、封を切った酒粕は必ず密閉容器に移して保存してください。
また、酒粕は発酵食品であり時間とともに発酵が進むことで風味が変化していきます。
発酵は温度が高ければ高いほど早く進みますので、風味を維持したければ冷蔵庫で保管すれば発酵の速度が緩やかになります。
さらに、冷凍しておけばほとんど発酵は進まないので、酒粕を一定の風味で長期間楽しみたいのであれば、冷凍保存がおすすめですよ♪
冷凍する方法やコツは?
酒粕が傷むことはあまり考えられませんが、それでも手元に大量の酒粕がある場合には、すぐに使う分を除いて冷凍保存しておくと安心です。
冷凍することで味が落ちるのでなないかと心配する方もいるかもしれませんが、冷凍すると酒粕の中の酵母も休眠状態になり発酵がほぼ完全にストップするため、風味や栄養が損なわれる心配がないんです^^
冷凍する場合は使うときのことを考えて小分けにします。
乾燥やアルコールの蒸発を防ぐために、きっちりラップに包んでジッパー付きのビニール袋に入れましょう!
冷凍しておけば、腐敗や風味が落ちる心配はありませんが、冷凍庫内の匂いが移ってしまう可能性があります。
それを防ぐためにもラップとジッパー付きの袋の2重にして保存するようにしてくださいね。
冷凍した酒粕は、使う時に自然解凍します。
もしもパサつきが気になるようなら、少量の日本酒に浸すと乾燥とアルコールの蒸発を補うことができますが、加熱する場合は冷凍したままの状態でも使用できます。
酒粕の賞味期限は?
酒粕は保存性の高い食材ですが、美味しく食べることができる目安となる賞味期限は次のように考えることができます。
常温保存の場合:開封前なら1ヶ月〜3ヶ月で、開封後は2週間
冷蔵保存の場合:3ヶ月〜6ヶ月
冷凍保存の場合:1年
酒粕は熟成が進むと初めは白っぽかった色がしだいにピンクっぽく変化し、その後黄色を経て茶色がかった色に変化します。
さらに表面が白っぽく粉をふいたようになることもありますが、これは「チロシン」というアミノ酸が結晶化したものですので問題はありません。
また、熟成が進むと柔らかくなって味や香りが濃くなります。
用途に合わせて熟成加減を調整してみるのもおすすめです(*’ω’*)
まとめ
酒粕の保存方法についてご紹介しました。
最近は米麹ばかり注目されていますが、酒粕だって体に良いといわれる成分が多く含まれているので、要注目の発酵食品なんですよ♪
用途に合わせて保存方法を選択すれば使い方の幅も広がりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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