私が中学生の頃、夏休みの宿題で自由研究や習字よりも一番苦手だったのが、読書感想文でした。
本を読むのは嫌いじゃなくても、その感想を書けと言われると途端に気が重くなるし、どんな本を選べば良いのか悩みますよね。
そこで、中学生が読書感想文を書くのにおすすめの本を5冊ピックアップしてみました。
読書感想文におすすめの本
・重松清「エイジ」
中学二年生の「エイジ」が主役のお話で、彼の住む町で起こった通り魔連続事件と絡みながらストーリーが展開していきます。
中学生男子のリアルな心情が描かれ、決して爽やかな青春ストーリーとは言えないかもしれませんが、読み終えた時には不思議と感動が胸に広がります。
・あさのあつこ「バッテリー」
タイトルが示す通り、野球部が舞台の青春ストーリーです。
ピッチャーとバッター、男子二人の成長を描いた内容ですが、途中から女子生徒が出てきて恋愛要素が混じったりしないところが清々しく感じます!
ドラマ化や映画化にもなったので、頭の中で好きな俳優さんをキャスティングしながら読むと盛り上がりそうです。
・恩田陸「夜のピクニック」
高校が舞台のストーリーです。
夜を通して80キロもの長い距離を歩き通すという、とある高校の伝統行事に、登場人物がそれぞれ何らかの思いを抱いて臨みます。
本屋大賞を受賞しているだけあって、ページをめくる手が止まらない一気読み本です。
・住野よる「君の膵臓を食べたい」
こちらも高校生が主役のストーリー。
タイトルが強烈ですが、読見終わる頃にはその意味に「なるほど」と納得できます。
天真爛漫で活発な女の子と、何事にも執着芯が薄く一見クールな男の子の、だけどそれだけでないキャラクターの厚みがこのお話を魅力的にしています。
・森絵都「カラフル」
タイトルとは裏腹に、思春期の迷いや後悔、生と死、人生の再生といったテーマを凝った設定で描いていきます。
読み進めるうちに気になっていた謎が溶けていくので、ぐんぐんストーリーに引き込めれていきます。
【番外編】
番外編としてとにかく文字の少ない本がいいなぁ、という方におすすめなのが絵本です。
絵本って小さい子供が見るものだと思ったら大間違い★
読んでみると内容が深かったり、中学生になった今だからこそ、色々な解釈ができるものなどもたくさんあると思います。
中でも私が読書感想文におすすめする絵本は
・佐野洋子「100万回生きたねこ」
・長谷川義史「ぼくがラーメンたべてるとき」
・ガース・ウィリアムズ「しろいうさぎとくろいうさぎ」
絵本の場合には、書かれているシーンや設定が何かを象徴していると捉えると、感想文が書きやすいでしょう。
この3冊は、「愛」や「平和」の素晴らしさや難しさ、人間関係を築いていく時の戸惑いや喜びを、短い言葉と絵で時にストレートに、時にひねって表現しています。
そこを自分なりに解釈して文章にできれば、面白い読書感想文が書けそうですよ。
※ただし学校で絵本は除外される事もあるので、事前にしっかり確認してくださいね。
100万回生きた猫は大人になった今でも読むと切なくなります(T_T)
読書感想文を書く時のポイント
本を読んでみたものの、さて何から書いていこうと悩んだ時はまず、いきなり作文用紙に書き始めるのではなく、まずは箇条書きにしてみましょう。
私があなたに質問する形で聞いてみますね^^
・お話のあらすじを簡単に教えて!
・本を読んでどんな事を思ったり、感じたりした?
・一番印象に残った場所は?それはどうして?
・共感できる部分はあった?
・逆に共感できない部分はある?
こうして箇条書きにしたものを、更に自分の言葉で繋げていき、最後に本全体の感想を書くようにしてみてください。
注意する点として、読書感想文は本の内容を紹介するのではなく本の感想を書かなくてはならない、という事!
最後にしっかりと読み返して、本のあらすじばかり書かれていないか確認しましょうね。
まとめ
今回ご紹介した本は中学生によく読まれていますし、最後まで退屈することなく一気に読める本ばかりだと思います。
同世代が主役の本ばかりですので感情移入もしやすく、感想も書きやすいのではないでしょうか。
ちなみに私は始業式前日になっても書けず「あとがき」をほぼ丸写しで書いて先生に出したら、思いっきり怒られたのでそれはやめましょう^^;
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