お墓参りをする時には必ず線香を用意し、お墓に供えてお参りしますよね。
結婚して初めてお盆に帰省した時、夫がお墓参りの時に線香を3本使ってお参りしているのを見てビックリしました。
私の方はお線香1本のみでお参りしていたので、3本っていうお宅もあるんだなぁと思ったものです。
そこで気になるのが、お墓参りでの正しい線香の本数!!
線香の本数に正解ってあるのでしょうかね・・あるなら今後に生かしていきたいなぁと思い、詳しく調べてみる事にしました。
気になっているあなたも一緒に見ていきましょう。
お墓参りで使う線香の本数は?
お墓参りで使う線香は、1人1~3本を使ってお参りすると決まっています。
1~3本の中で何本使うか決めるには、仏教の宗派によって本数が変わってくるんですね。
・天台宗 3本
・真言宗 3本
・浄土宗 2本※1本を2つに折って使う場合もあり
・浄土真宗 1本
・臨済宗や曹洞宗 1本
・日蓮宗 1本
上記のように宗派ごとに線香の本数は決められています。
ただし、同じ宗派でも地域によって本数かが違うという場合もあるので、絶対にそうでなければならない、という訳ではありません。
私の実家では大人数でお墓参りに行く場合は、束になっているものをお供えして、次々とお参りしていく事もあります。
お墓に滞在する時間が少ない時は、線香を付けっぱなしで離れるのは危ないので、折って線香を立てて早く消えるように工夫したりしていますよ。
そこは臨機応変にやっていけばいいのではないかなと思います^^
自分の宗派がわからない場合は、お墓参りの前に家族や親戚に確認してみてくださいね。
万が一、宗派が分からないという場合は、1~3本の間ならどの本数でもかまいません。
大切なのは線香の本数ではなく、心を込めてしっかりとお参りする事です♪
故人のことを想いながらお線香をたてましよう。
【仏教の宗派とは?】
仏教の宗派をわかりやすく簡潔に解説すると・・
まずインドのお釈迦様が仏のさとりを開いた35歳から80歳で亡くなるまでに説いた教えを「仏教」と呼びます。
45年の間に説いたお釈迦さんの教えは、お経としてたくさん書き残され、その数7千巻!
お経は人によって解釈の仕方が違い、どんな風に解釈するかによって宗派がどんどん分かれていく、、という訳なんですね。
宗派の特長を知るのにTwitterで話題になった面白い記事を紹介しますね。
【よくわかる鎌倉仏教】
臨済宗「座って色々考えようぜ」
曹洞宗「なんかもう座るだけで良くね?」
日蓮宗「題目を唱えとけば救われるんじゃね?」
浄土宗「念仏を唱えとけば救われるんじゃね?」
浄土真宗「俺らもう救われてるんじゃね?」
時宗「それより僕と踊りませんか」
若者にもわかりやすく例えられたものだそうで、わかるようなわからないような笑。
仏教は奥が深いですね。
線香の置き方は?
線香の置き方は大きく分けて2つあり
・香炉に立てて置く
・寝かせて置く(寝線香)
これも宗派によって違いがあります。
・天台宗:1本ずつ離して3本立てておく
・真言宗 :1本ずつ離して3本立てておく
・浄土宗 :2本を立てておくか、1本を2つに折って立てておく
・浄土真宗 :1本を折って横に寝かせる(火の向きは左)
・臨済宗、曹洞宗 :1本をたてておく
・日蓮宗 :1本をたてておく
香炉に立てて置く場合は、当然ですが火のついた方を上にして立てる事になりますが、寝線香の場合は火のついた方を左にするのがマナーとなっています。
反対に置かないように注意してくださいね。
ちなみに、香炉にも立てて置く用の香炉と寝線香専用の香炉があるんですよ★
宗派が分からないお墓参りの時はどんなタイプの香炉が備わっているのかで判断する事も可能ですね。
線香をあげる順番があった!
線香の順番なんか気にしていなかったと思いますが、実は線香をあげる順番も決まっているんです(ノ・ω・)ノ
故人に近い人が最優先で、その後は年長者から順にあげる
というのが一般的なマナーとなっています。
自分や両親は気にしていなくても旦那さんの実家ではマナーに厳しい親戚がいるかもしれません・・
「あの嫁は旦那より先に線香をあげるなんて失礼なっ<`~´>」
なんて陰で言われるのも悔しいので、お盆などに大勢で行く場合には気にするようにしてみて下さいね。
おわりに
お線香の本数に関するマナーを知らなかったという方も意外と多いのではないでしょうか^^;
私の家族がいかにお墓参りのマナーがゆるいのか気づきました笑。
ただ、祖父母は「こうやって毎年お参りして顔を見せに来てくれるだけで、みんな喜んでくれてるよ~」と言ってくれます。
宗派ではこのように決まってはいますが、家族間で決めたルールがあればそれに従っても良いのではないでしょうか♪
線香は故人へのお食事だとも言われています。お墓で眠る故人に失礼なくお参りができるといいですね。
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