寒い時期に毎年流行するインフルエンザですが、よく耳にするA型とB型の2つのインフルエンザについて、その違いをご存知ですか。
インフルエンザには、さらにC型も存在しますが、C型は症状が軽く一度かかるとその後かかることはないので、一般的に問題となるのはA型とB型の2つになります。
今日は、A型とB型のインフルエンザについてその違いや見分け方をご説明します。
インフルエンザAとBの違いとは?
我が家の子供達も毎年予防接種しているのですが、流行するとかかってしまうんですよねぇ( ;∀;)
まずはそれぞれの症状をチェックしてみましょう!
インフルエンザA型の症状
インフルエンザA型は、11月~2月に流行する事が多く、38度から40度近い高い熱が急激にあらわれ、関節痛や頭痛などの痛みが強い事が特徴です。
やや遅れて咳や鼻水などの症状があらわれ、酷くなると気管支炎や肺炎・脳症などの合併症を起こす可能背もあります。
A型は感染力がとても強く、学校内などでも急激に感染が拡大します。
A型のウイルスは、ウイルスの表面に存在するたんぱく質の種類により多くの型に分けられますが、変異しやすいためどんどん新しい型のウイルスが生まれます。
インフルエンザB型の症状
インフルエンザB型は2~3月に流行し、下痢や腹痛などの消化器症状を伴うことが多く、38度前後の発熱と、咳や喉の痛みが出やすいのが特徴です。
胃痛や腹痛・下痢などの消化器系の症状があらわれる事もあります。
また、A型と同じように関節痛などが現れることもありますが、症状は比較的穏やかと言えます。
B型も強い感染力がありますが、A型に比べると感染拡大の速度はややゆっくりです。
インフルエンザA型・B型で共通しているのは
・寒気や悪寒を感じる
・発熱に伴う頭痛
・咳、くしゃみ、鼻水
・酷くなると合併症(気管支炎、肺炎、脳症など)を引き起こす可能性がある
以上の点です。
このようにAとBには症状に若干の違いがあるのですが、実際に我が子が熱を出した時、素人には判断はしずらいですよね。
ただ、見分けるポイントはあるので、チェックしてみましょう。
見分け方のポイントは?
A型とB型のインフルエンザの見分け方の一番のポイントは【熱の高さ】です。
39度を超える高熱が出ることが多いA型に比べ、B型はそこまでの高熱は出ません。
関節痛などの痛みは、A型が激しく出るのに対し、B型ではあまり強く出ません。
また、B型では下痢や嘔吐などの消化器症状が出ることが多いようです。
先ほどご紹介したように、流行する時期も若干異なり、A型の流行が11月ごろから始まり、12月から2月にピークを迎えるのに対し、B型はA型の流行が収まった後の2月ごろからはやり始める傾向があります。
また、A型のウイルスは種類が多く、さらに速いペースで変異しているのに対し、B型はウイルスの変異速度が遅いため、一度かかると数年はかかりにくいと言われています。
そのため、大きく流行するのは数年に一度にとどまっています。
A型とB型のインフルエンザは違うウイルスなので、1シーズンでA型とB型両方のインフルエンザにかかることもあります。
まれにA型とB型同時にかかることもありますが、同時にかかったからといって症状が重くなることはなく、より症状の強いA型のインフルエンザの特徴的な症状が現れます。
いずれにせよ、冬の乾燥する時期に、高熱などの症状があらわれたら、すぐに病院へ行って診てもらいましょう。
我が家の通っている小児科では、インフルの検査は発熱に気づいた時から12時間以上経過していないと正確な検査ができないのですが、最新の病院では発熱すぐに検査ができる病院もあるようなので、かかりつけの病院に相談してみてくださいね。
まとめ
インフルエンザは毎年のように流行しますが、症状の重篤化を防ぐために予防接種が勧められています。
ただし、予防接種は発症を防ぐものではないので、受けたからといってかからないということはありません。
日頃からうがい、手洗いを行い、感染症の予防に心がけましょう!
また、ウイルスは乾燥を好みますので、室内をしっかり加湿するのもインフルエンザを予防する効果があります。
さらに、規則正しい生活を心がけ、免疫力を上げておくことも大切です。
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